最近ほとんど見ない、研ぎ味抜群の梨地卵色の中山天然砥石です。
◆サイズ：縦17.5㎝（最大）×横6.8㎝（最大）×厚さ2.7㎝
◆重量：約640g
研ぎ汁の写真は、井上藤助の日本剃刀を名倉無しで数回軽く研いでみたものです。
研ぎ味は硬めですが、しっとりとしており名倉を使うとしっかり研ぎ汁が出て、極めてキメの細かい刃が付きます。
鉋刃や大工道具の超仕上げ研ぎに御誂え向きです。
普通の包丁にはもったいないですが、本職用の本焼き包丁などで究極の切れ味を求める方には最適かと思います。
地を引くこともなく滑らかな研ぎ心地です。
砥泥は全く出ず、刃をすべらせているうちに素晴らしい刃がつきます。
表面以外はカシューを施してありますので、層に沿った割れ目から割れることもありません。
サイズは小さいですが、ここまで綺麗な梨地卵色の中山砥石が市場に出回ることは、非常に少なくなりました。
私がこれまで目にしてきた中山砥石の中でも研ぎ味は指折り数えるほどで、今後入手できる機会は少ないと思います。
個人的にマルカ砥石販売元だった畑中砥石株式会社の代表を務めておられた故畑中昭彦様と親交を頂き、長年やりとりさせて頂いてきました。
何度か個人所有の砥石を見て頂く機会があり、その際のコメントとして「素晴らしい中山です。昔の中山はこんな感じでしたが、もう残っていないと思っていました。」とおっしゃって頂きました。
京都天然砥石組合発刊の「京都天然砥石の魅力」によりますと、中山鉱山は昭和年代に入ってから加藤益道と言う方が承継され、大取れの時期もあったそうです。
その時期の産出品なので、昭和が下ってから（56年以降）露天機械掘りになってからの物とは産出の苦労が違います。
もちろんすべて手掘りだったわけですから、真に希少な品と言えると思います。
ご存じの方には言うまでもありませんが、マルカの印鑑が押されていても偽物もあり、信用できるお店から買うしかないのが実態です。
私の出品する砥石は信用できるお店から購入したもののみで、素性の怪しい砥石はありません。
個人保管の中古美品ですが、試し研ぎ以外では使用していません。
天然砥石の特性として、人工砥石ほど使いやすいわけではありません。
まったくの初心者の方や天然砥石に慣れておられない方にはお勧めいたしません。
研いだ感想などはあくまでも私の主観ですので、ご了承ください。
残念ながら近年、手元および目元が不如意になって参りましたため、少しずつ長年のコレクションを手放してまいります。
天然砥石の性質や特性をご理解の上、ノークレーム・ノーリータンでお願いいたします。
なお出張で不在にすることが多いため、お支払のタイミングによっては発送まで一週間程度、日数を頂く可能性があります。
あらかじめご承知おきください。
何度か個人所有の砥石を見て頂く機会があり、その際のコメントとして「素晴らしい中山です。昔の中山はこんな感じでしたが、もう残っていないと思っていました。」とおっしゃって頂きました。
ご存じの方には言うまでもありませんが、マルカの印鑑が押されていても偽物もあり、信用できるお店から買うしかないのが実態です。
私の出品する砥石は信用できるお店から購入したもののみで、素性の怪しい砥石はありません。